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by missiontomars

『余裕を忘れたアメリカ』の巻

米航空宇宙局(NASA)が、アポロ計画での着陸地点を 「歴史的遺産」として
立ち入り禁止にする指針を検討して いるそうです。
月面に残した機器類など、「米国の財産」保護のためとの ことですが。

 なんだかなあ・・アメリカと言う国も、ずいぶん余裕が なくなったものです。

独善的で自分勝手、「アメリカンスタンダード、イズ、 ザ・グローバルスタンダード」
的振る舞い・・そう言った 本質は昔からでも、かつてのアメリカには、
そんな部分を 凌駕する魅力を演出するだけの「余裕」があった気がします。

 昔、たかじんのそこまで言って委員会で、アメリカと 中国に関する議題で
討論を行っていた時に、同志社大の 村田晃嗣教授が、以下の様な主旨の
発言をしていたのが 印象に残っています。

 『かつてのアメリカには、世界中の人が憧れていた。 反米的な思想を
もっている人は沢山いたが、そんな人々も、 アメリカ人みたいな生活を
したいと内心では憧れていた。 それがアメリカのパワーでもあった。
 確かに今、中国の勢いが著しい。だが、中国みたいに なりたい、
中国人みたいな生活がしたいと憧れを抱いて いる人は殆どいない。
そこが決定的に違う。』と
(*注 上記発言内容についてはアバウトな記憶に 基づいて書いています。
ご了承下さい。)

 テーブルを家族で囲み、皆でカラーテレビで楽しい 番組を見ながら、
レンジで焼いたピザを頬張る。 アメリカのホームドラマを通して見る、
そんな光景に、 かつて皆が憧れたいた。
所謂「3丁目の夕日時代」の 頃の話。

 それは、宇宙開発の分野においても同様だったと 思います。

冷戦下の米ソの宇宙開発競争は、純粋に夢や科学技術の 話としてだけ
語れるものではなく、互いの陣営のリーダー として、国家の威信を掛けた、
まさに''冷戦''で あった事は、今さら言うまでもないでしょう。

 ソ連が人類初の人工衛星を打ち上げてから始まった、 この熾烈な
争いは、常にソ連がアメリカをリードし続けました。

 ソ連は、その栄光をあからさまに、自らの党や イデオロギーの喧伝に
利用しました。
 しかし、最後の最後で有人月面着陸と言う逆転 サヨナラHRを放った
アメリカは、表向きには、あまり それをしませんでした。

 僕が大好きな言葉でもある、
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類に とっては
大きな飛躍だ。」と言う名言は言わば、 その象徴と言えるでしょう。

 アメリカの飛躍でも、資本主義の飛躍でもなく、人類の 飛躍だと
言った訳ですから。

 もちろん、本音の部分では、 「どうだ見たか!アメリカな勝利だ!。」
と考えていたでしょう。

しかし、それを露骨に表現しない事が「余裕」であり、 アメリカと言う国の
魅力の演出に繋がっていたのだと 思います。

 しかし、冒頭の立ち入り禁止案からは、そうした余裕は 微塵も感じられ
ません。

 アメリカ以外の国による有人月面着陸が、少しずつ現実味を帯びて
来る中で、スペースシャトルの引退により、 有人宇宙飛行の空白期間を
余儀なくされているアメリカの 焦りなのでしょう。

 まあ、アメリカが焦りを感じるぐらいでないと、 宇宙開発の発展はない
だろうと思うので、悪い面だけでは ないのかもしれませんが。

 現在、アメリカを脅かす存在になろうとしてるのは、 中国などの独裁的な
国家ばかり・・。
 世界経済に暗雲が立ちこめる中、西側の先進諸国は 宇宙開発に充分な
予算を割く余裕がなく、割きたいと しても、世論の理解が得られないのが
現状です。

 例え焦りを感じたところで、今のアメリカに宇宙開発に 本腰をいれるだけの
余裕があるかどうか・・・、 疑問に感じざるを得ません。

 そうであれば、せめて西側陣営の中だけでも、負担を 分かち合う形での
、共同開発に期待を寄せたいのですが。

 世界中に衛星中継されたアポロ11号の月面着陸の映像を、当時の人々は
夢のある純粋な「人類の飛躍」 として、ワクワクしながら見る事ができたと
思います。

例え、その裏に熾烈な冷静構造が見え隠れしようとも。

 僕は、アポロの月面着陸をリアルタイムで見る事が できた世代では
ありませんが、だからこそ、生きている 内に人類の火星着陸を見届けたいと
思っています。

 そして、どんな背景でそれが成し遂げれたにしても、 『人類の飛躍』として、
素直に捉えられるような、 「余裕」のある見せ方をして欲しいと思う訳です。
  

 なお、この立ち入り禁止措置により、月面着陸捏造 論者達が、また
しょうもない想像を掻き立てるので しょうが、マトモに宇宙開発の事を勉
強すれば、 アポロ計画が捏造などではない事は明らかです。

 月面着陸陰謀論は、アポロ計画に携わり、人類史に
残る偉業を成し遂げた全ての関係者に対する冒涜であり、 マトモな勉強も
せずにこうした主張をする人間や、 間違いだと知っていて、確信犯的に
陰謀論を展開する 人間には、心底腹が立ちます・・。
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by missiontomars | 2011-12-05 18:11 | 社会の話題