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by missiontomars

カテゴリ:サイエンスの話題( 7 )

『2018年火星の旅』の巻

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130228-35028869-cnn-int

なぬっ!!2018年、つまりたったの5年後に火星旅行を 実現だと~っ!
しかも民間団体が!!

と思ったら、着陸はしないのね。。

いや、それでも成功したら、めちゃくちゃ凄い事だぞ、 これ。

記事中には、『着陸を伴わなければ計画は、はるかに 容易だ。』とあるけど、
これは半分正しくて、 半分間違ってるよなあ・・。

いくつもある難しい課題の内、たった一つが容易に なると言うだけの話で、
計画全体が容易になると言う訳 では全然ないでしょう。

 火星への有人ミッションが、月へのそれと比べて、大きく異なる点の
一つは、帰還の際の打ち上げをどうするのかと言う問題。

 月は地球と比べて、半径も質量もずっと小さく、大気もないため、月から
飛び立つ事は比較的容易に出来る。 (あんなちっちゃな月着陸船で、
月から飛び立てる訳がない じゃないか!とか言ってるアポロ陰謀論者は、
その辺の所が 全然分かってない。)

 しかし、火星は地球ほどではないにせよ、月よりは半径も質量も大きく、
大気もある。 だから、月と比べるとしっかりとした打ち上げシステムが
必要になってくる。

 しかし、それ程の規模の打ち上げを火星でどう実現するのか?
これが、まず難点の一つ。

 とまあ、この点については、着陸をしないのなら、当然ながら、
考える必要はなくなる。

 地球から物体を打ち上げて、火星に接近させ、再び地球に帰還させる
だけなら、今の技術であれば、さほど難しい事ではないだろうから
、残る課題は、500日以上に も渡っての、閉鎖空間での生命維持でしょう。

これは、相当に課題が多いはず。。

 当然ながら、水も食料も酸素も500日分も持っていく事は出来ないので、
水は尿などをろ過して、かなり効率よく再利用しなければならないだろうし、
食料は船内で自給自足しなければならない・・。
野菜を育てながら、食用になる虫とかでも育てながら・・。

これは大した事ないように思えて、外部から、と言うか地球から完全に
隔離された閉鎖空間である事を考えれば様々な課題が残るはずだと思う・・。

酸素についてはは、、植物を積み込んで光合成させるのか・・、
なんらかの機械で代替出来るのか・・。。正直、これについては
良く分からん・・

どっちにしても、責任者自らが認めている通り、 何か間違いがあれば、
生きて帰ってくる事は出来ないし トラブルがあった時の救出プログラム
も立てようがない。

凄まじいリスクとしか言いようがない。

仮に、これらの問題を全てクリア出来たとしても、閉鎖空間に500日以上も
閉じ込められて、平常心を保つ のは、相当に大変な事だろうと思う。

とか、なんとか言いつつ、誰かがチャレンジして、 そして成功して欲しいと
ワクワクしてしまうのも、 一方で事実なのだけれど。

どうなる事か・・
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by missiontomars | 2013-03-03 21:17 | サイエンスの話題
皆さん、金環日食ご覧になりましたでしょうか?

予報では、全国的にかなり微妙な感じでしたが、僕が住む 大阪では、
ほぼ完ぺきに観測する事ができました。

九州など、全く観測できない地域もあったようですが、 全国的には、
予報が良い方向に外れて、しっかりと観測が できた地域が多かった
みたいですね。えがったえがった。

僕自身は、この金環日食を数年前から楽しみにしていた ので、本当に
良かった~と言う思いでいっぱいです。

 1週間くらい前から、天気予報はあまり芳しくなかった 訳ですが、
前日の20日の仕事を終えた後からでも、西は 山口、東は静岡くらいまで
であれば、その日の内に新幹線 移動できそうなので、実際にそうする
つもりで毎日、天気 予報をチェックしていました(笑)

 それだけの広い範囲なら、どこか一か所くらい、前日の 時点で確実に
晴れるとの予報が出るだろうと踏んでいた訳 ですが・・・・、
う~ん甘かったかな・・。

 結局、移動可能な範囲で、はっきりとした晴れの予報が 出る地域は
何処もなかったので、作戦を変更して、当日の 始発時点の最新の
天気予報を見て、在来線で移動する事に しました。

 と言う事で、今日は4時起きでした。こんなに早く起きたのは、何年ぶり
だろうか・・(笑)

 が、幸か不幸か、下手に移動しない方が良いくらいに、 我が町付近の
雲は少なく、家のすぐ近所で観測する事に。
1週間前から、あれこれ考えていたのは何だったのか(笑)

 今回の金環食を見て、リング状の太陽に無条件に感動したのは、
もちろんですが、改めて実感した事は、太 陽の光の強さですね。

 太陽が、縁部分を残して殆ど隠されているにも関わらず、 あれだけ
明るい地上。
また、あまりに明るすぎる為に、太陽の大部分が隠され ている状態でも、
肉眼で見た場合には、欠けていると言う 事が結構分かりにくい。

やっぱりすごいです、太陽。

そして、やっぱり皆既日食が見たい!と言う気持ちが、 さらにさらに強まり
ましたね。
 皆既日食の場合は、太陽が完全に隠されるので、地上は 夜中の様に
暗くなる事はもちろん、普段は太陽の明るさに よって観測できないコロナを
肉眼で観測する事も出来ます。

 金環日食も感動的だけど、皆既日食の場合は、それを 遥かに上回る
感動が待っているのではないかと思います。

次回国内で皆既日食が観測できるのは、2035年9月2日との 事。
まあ、早死にせんようにしときます(笑)

 そうそう、肉眼で見ると、あまりの明るさに欠けている 事が分かりづらいと
上で書きましたが、金環日食が 終わって、部分日食に戻ってからしばらく
すると、 薄い雲が掛りはじめて、肉眼で掛けている形がくっきりと 確認できる
ようになったんですよ!

いや~、誰かが脚本書いてるんじゃないかと感じるくらい でしたよ。
大阪府茨木市の空模様、最高の演出家でした!

 最後に金環日食とは関係ありませんが、 最近i phoneにしたので、
宇宙関連のお勧めアプリ紹介して おきます。

一つ目が星座表。
こちらは、i phoneを空にかざすだけで、そちらの方向に 見える星空を、
星の星座の名前入りで、表示してくれます。
ちなみに地面に向ければ、その方向つまり地球の裏側の 星空も確認
出来ます。

もう一つが solar walk。
こちらは、銀河系の中を自由に拡大縮小させる事が出来て、 例えば、
地球からだんだんズームアウトして、銀河系の 外まで出る事が
出来ます。
 しかも、方向も360度自由に回転させる事ができるので、 さも自分で
宇宙船を操縦しながら、宇宙旅行をしている ような気分を味わえます。
起点は、地球だけでなく、太陽系の各天体から、 その他の主だった天体、
さらには人工衛星やISSの中から 自由に選択できます。
さらに凄い事に、各天体の位置関係も、リアルタイムで 表示しています!

無料アプリではないですが、どちらも300円以下ですから、お勧めですよ~!
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by missiontomars | 2012-05-21 16:03 | サイエンスの話題
 久々に、サイエンス関連の話題を。

 
注意(今回の内容は、私個人は正しいはずであると認識して、書いて
いますが、あくまで学者でも何でもない、ド素人の理解です。
万が一にも間違っていないと言う保障はしかねますので、ご了承下さい。
 また、物理学に特別興味がない人にとっては、相対論の内容など、
知らなくて当然だとは思うのですが、イチイチ解説を加えていると無駄に
文章が長くなるだけなので、割愛します。
 興味のある方は、図解雑学シリーズの「時空図で理解する相対性理論」
を読んでみて下さい。
 中学基礎レベルの数学さえ理解できれば、非常に分かりやすく読める
良書です。非常に面白いです。)


 テレビのニュースでは、あまりに小さい扱いなので、どの程度の方がご存知
なのか分からないのですが、名古屋大などの国際研究グループは23日、
物質を構成する素粒子の一種であるニュートリノが、光の速度より速く飛ん
でいるとする観測結果を発表しました。

 いや、これもし正しい観測結果であるならば、超ビッグニュースです。
サイエンス関連の話題で、久々にテンションあがりました。

 相対論は、質量がある物が光速未満の状態から加速して、光速を超える
事を否定します。光速まで物体を加速するには、無限大のエネルギーが
必要だからです。

 ここで気をつけなければならないのは、相対論が否定しているのは、
あくまで質量のある物体が(光速未満の状態から)加速して、超光速に
到達する事であって、誕生した時から、超光速の物体であれば、相対論に
矛盾しないと言う点です。

 この相対論と矛盾しない超光速物体をタキオンと呼びます。タキオンは
あくまで、理論上の架空の存在でしたが、今回の発見で実在が確認された
のかもしれません。まだ何とも言えない段階ですが。

 相対論は、導かれる結論が常識的な感覚を大きく逸脱している為に、
昔から、間違っていると主張する人が後を絶ちません。
 しかし、相対論の正しさは、既に何度も検証されており、今さら疑いの
予知がないレベルに達していると言ってよいものです。
 実際、カーナビには相対論に基づく補正が加えられたりしています。 
 
 今回の観測結果如何に限った話ではなく、今後相対論が完全否定される
ような事はまずありえないと断言してよいでしょう。
 ニュートン力学と同じで、近似理論であった事が判明する日は来るかも
しれません。

 と言う訳で、今回の発見が真実であったところで、相対論に補正が加えら
れる事はあったとしても、否定される事はない訳で、だったら、さしてビッグ
ニュースではないのでは?と思われる方もおられるかもしれません。

 しかし、それは2つの意味で違うと僕は思います。

まず1つ目として、あくまで架空の存在であったタキオンの存在が確認された
(かもしれない)と言う点。
 そして、もう1つ、こちらが決定的な部分になるのですが、超光速の物体
を認めてしまうと、因果律(原因があって結果があると言う原則)が破れて
しまうと言う点です。

 相対論では、『同時』と言うものが、あくまで相対的なモノであり、絶対的
なものではないと言う結論が導かれます。
 簡単に言えば、ある人にとって、Aと言う事象とBと言う事象が同時に
発生していたとしても、別の立場の人にとっては、そうとは限らないと
言う事です。
 しかし、Aと言う事象とBと言う事象の発生した順序が、立場によって、
逆転する事は、ありえません。
 ところが、超光速と言うものを認めてしまうと、これが崩れてしまいます。

 これは原因と結果が入れ替わってしまう可能性を示す訳で、つまりは
因果律の破れを意味します。。

 こうなってくると、例え相対論は否定されずとも、もっともっと根幹の部分
が揺らいでくるはずです。。どうなるんだろう。。。続報に興味深々です。

 とは言え、今回の観測結果自体が誤差や計測ミスである可能性は、まだ
まだ多分に残されているでしょうし、冷静に見守りたいと思います。
 観測チームは結果に自信を持っているようですが。
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by missiontomars | 2011-09-27 06:05 | サイエンスの話題
去る2011年7月21日、スペースシャトル「アトランティス」が無事地球へと
帰還し、これをもってスペースシャトルは30年の歴史に幕を閉じる事に
なりました。
 スペースシャトル開発の大きな課題の一つは、コストパフォーマンスの
向上でしたが、結局それについては、失敗に終わったと言わざるを得ない
様です。
 それでも、アポロ時代から発展した部分も多々ありますし、1つの時代を
築いた宇宙船である事は間違いないでしょう。お疲れ様でございます。

 しかしまあ、毎度の事ながら、この手のニュースの扱いは、ホントに小さい
です。「はやぶさ」の成し遂げた偉業でさえ、テレビメディアが取り上げ始め
たのは、地球帰還後になってからでした。

 ネットなどでは、それより随分まえから注目されていたと言うのに・・。

蓮舫議員の「2位じゃダメなんですか?」発言は、科学技術の重要性への
認識不足として、メディアから随分と叩かれましたが、「こんな報道をしてる
君らに、それを言う資格があるのかい?」と言う感じです。

海老蔵だの何だのの下らないニュースを伝えている暇があったら、もう
少し価値のある報道をしてほしいもんです。

 さて、話をスペースシャトルの引退に戻しますが、これによりアメリカは
一時的にとは言え、有人宇宙飛行の手段を失う事になります。
 当面の間、ISSなどへの人員輸送手段はロシアのソユーズに限られる
事になる訳です。
 
 さらに言えば、オバマ政権は、折からの財政難により、ブッシュ政権が
発表したコンステレーション計画(アポロ以来の有人月面着陸と、さらに
将来の火星有人飛行も見据えた計画)も白紙に戻してしまいました。

 次期有人宇宙船オリオンの開発は形を変えて継続したものの、
この完成も早くて4年後の見込み・・・
現在、アメリカの宇宙開発の状況は、あまり明るいと言えるものでは
なさそうです。

 アメリカは、今後地球低軌道への物資や人員の輸送については、
民間企業へと委託していく方針のようです。

これ自体は別に悪い事ではないし、寧ろ時代の流れでしょう。

現にアメリカに限らず、ヨーロッパなどでも民間の宇宙飛行会社が
発展してきています。

 そもそも宇宙開発に、民間企業の参入が可能になったと言う事は、
詰まる所、「金になる分野」になって来たと言う事でもあります。

 これは良い悪いではなく、技術革新が起こるための重要な
要素の一つでしょう。

 ただし、これはあくまで低軌道輸送の話。

再び月に人類を送り込もうと思ったり、まして火星着陸を目指すので
あれば、単純な金銭的利潤以外を目的として、活動できる団体でなけ
れば当面は不可能でしょう。

 なおかつ、事業の規模の大きさを考えれば、結局のところ、それを
実現出来るのは「国家」の力でしかありえません。

 アポロの時代から、スペースシャトル、そしてISSの時代となり、
「宇宙開発は競争から協力の時代になった。」と言われる事があります。

それは一面では正解でしょうが、現実を見れば、国家規模で考えた時、
「競争より協力の方が大きな発展を産む」境地にまで、人類は達して
いません。(永遠に到達しないのかもね。)

 ソ連による、世界初の人工衛星スプートニクの打ち上げから、アメリカ
による月面着陸まで、僅か12年。
 この信じられない程の猛烈な速度の技術発展の背景に、両国の冷戦
関係があった事は否定の仕様がありません。

 何だかんだ言っても、そう遠くない将来に、人類を火星に送り込むだけ
の技術的ポテンシャルを秘めた国としては、やはりアメリカが断然の
筆頭格でしょう。

 そのアメリカが本腰を入れるには、結局のところ、『このままでは宇宙
開発分野で置き去りにされる、負ける訳にはいかない。』と言う危機感を
覚えさせ、競争心を煽りたてるしかないのかもしれません。

 そう、かつての冷戦期、スプートニクショックの時の様に。

 僕は昔から、『死ぬまでに人類の火星着陸を見届けたい。』と熱望しているもので、やはりこの手のアメリカ(NASA)の動向と言うのは、どうにも気になります。

 ついでに言っておくと、アポロの月面着陸ヤラセ疑惑みたいなのが
日本で流行った時期がありましたが、あれは完全なデマなので騙され
ないように!

 アポロ宇宙飛行士は間違いなく、月面に着陸しています。

だいたい、ああ言ったデマを垂れ流すオカルト番組のスタッフは確信犯
でやっているから、たちが悪い。

 ああ言う番組作りは、月面着陸の為に尽力したNASAの職員や宇宙
飛行士の方々を初めとした、全関係者への冒涜です。

 何が腹が立つかって、その大ウソ番組を作っていたスタッフの多くは、
自分達が子どもの頃に、日本にも同時中継された人類初の月面着陸
映像を見て、感動を覚えた世代であろうと言う事。

 なのに、自分がそのテレビで働く側になって、なんでそんなフザケタ
真似が出来るのか・・

 まあ、あんなものをあっさりと信じてしまう日本人のメディアリテラシー
にも問題ありですが。。

 ちょっと話がズレました。 

 スペースシャトルの引退が、同時に次のステップへの発展を意味する
のであれば良かったのですが、(と言うか、そうでなければならなかった
と思うのですが)必ずしも、そうとは言えないのではないかと言う懸念が
拭えないのが残念です。

 ・・・・走り書きで一気に書き上げてみました。。書きたい事はまだ
あるけど、どうも、どんどんまとまりの無い文章になっていくので、
この辺で。
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by missiontomars | 2011-07-29 00:10 | サイエンスの話題
 いや~、帰還しましたね、小惑星探査機はやぶさ。人工物が、
月以外の天体間を往復し、帰還を果たしたのは史上初。JAXA
(ISAS)が世界に冠たる大偉業を達成してくれました。本当に
素晴らしいの一言です。

 イトカワのサンプル採集に成功していれば、人類は初めて月以
外の物質のサンプルリターンに成功した事になります。
 小惑星は、太陽系誕生直後の姿を留めていると考えられるため、
そのサンプルを直接分析する事は、太陽系や地球の成り立ちの解
明に大きく役立つ可能性が高いです。

 その科学的意義には、とても興奮を覚えます。

 もちろん、それだけではなく、ただ単純に7年と言う歳月を掛けて、
遥か彼方の小惑星に到着し、幾多の危機を乗り越えて、地球までの
帰還した果たしたと言う事実、しかも小惑星のサンプルを持ち帰って
来ているかもしれない・・それだけで十分なロマンと言うものでしょう。

 残念なのは、これだけの大偉業にも関わらず、テレビなどの主要
メディアは、地球帰還の後になるまで、この事に殆ど注目していな
かったと言う事実です。
 
 ネット上では、はやぶさの偉業には随分前から注目が集まっていま
した。それはきっと、途中、想定内想定外含めて、様々なトラブルに
遭遇しながらも、それを様々な創意工夫で乗り切って来た、そのドラマ
性が大きいのでしょう。

  通信の電波がはやぶさに届くまで、(はやぶさが地球からもっとも
離れた時期で)片道20分を要します、往復で40分。したがって、地球から
の指示を待っているだけと言う訳にはいかず、はやぶさには自らの判断で
行動をする自律的な機能も備わっていました。

 その為、一部のファンからは「はやぶさ君」といった具合に、擬人化した
愛称でも親しまれました。

 リアクションホイールの故障、イオンエンジンの故障、2カ月程に渡る
通信不通と、それに伴う地球帰還予定の遅れ等々・・
 これだけのトラブルを乗り切って帰還を果たした事は、正に奇跡その
ものだと感じます。

 はやぶさ計画を率いた川口淳一郎教授は、帰還後の会見で同計画を
「神がかり的だった。」評し、「今、こうして(成功の)会見の場にいることが
夢のよう。」と語りました。

 ちなみに、こうした科学分野の研究開発費は、民主党の事業仕分に
より、削減されてしまいました。
 僕は、以前の記事でも書いたとおり、事業仕分については、大きく評価
しています。『2位じゃダメなんですか?』の一言だけをあげつらって、その
全てを否定しようとするのは、愚かな事だと思っています。

 事業仕分の意義は、『予算配分の透明化』でしょう。国の予算の使い方が
国民の監視の効かない場所で、決められていては、そもそも検証や批判を
加える事すら出来ない。
 『透明化』の意義は、おかしな予算配分があれば、そこに国民やメディアが
批判を加える事が可能な事です。そのウネリが大きくなれば、政府を動かす
事も可能でしょう。

 ですから、今回のはやぶさ帰還のニュースを見て、感動されたと言う方は、
是非是非科学技術開発の予算削減に対して、大いに批判を加えて頂だけれ
ばと思います。

 それは事業仕分に対する否定ではなく、それこそが事業仕分の意義の一つ
なのですから。

 まあ、本音を言えば、本来、こうした科学分野、とりわけ営利目的とは
一線を画した純粋な研究分野については、『成功したから予算削減すべき
でない、失敗したから予算削減を』だとか言ったチンケな世界ではあっては
ならない訳ですが。
(ここら辺の話については、2008年11月にアップした記事「『科学の存在
意義』の巻」で詳しく書いたので、ここでは繰り返しません。)

 日本の宇宙開発は、低予算の中、非常に大きな成果を上げています。
今回の「はやぶさ」はもちろん、ちょっと前に話題になった、月探査機の
「かぐや」しかり、今は金星探査機の「あかつき」などにも、様々な期待が
寄せられています。

 日本の宇宙探査はアメリカにおんぶにだっこと言う印象を持っている
人も多いようですが、冗談じゃない。
 確かに、有人探査については、そう言った現状ですが、無人の太陽系
探査などでは、独自に素晴らしい成果を上げています。

 今回の「はやぶさ」もそうですが、日本のメディアがこうした偉業を積極的
に報道しない事に対しては、本当に歯がゆい思いがします。
 
 これでは、国民の関心があまり育たないのもある意味で当然の話で
こう言う姿勢のメディアに、『2位じゃダメなんですか?』発言を批判するだけ
の資格と素養があるのか、大いに疑問を感じます。
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by missiontomars | 2010-06-15 15:32 | サイエンスの話題

「科学の存在意義」の巻

『それって、何の役に立つの?』
物理などの、サイエンス分野について学んでいる(いた)人ならば、
一度は言われた経験がある言葉ではなかろうか?

正直言うと、僕は、この手の質問をされるのが好きでない。
恐らく、純粋に科学が好きな人の多くも、同じ気持ちではないかと
思う。

とは言え、こうした質問をする人から、悪意のようなものを感じる
事はほとんどない。ただ純粋に、『それが何の役に立つのだろう?』と
の疑問がまず真っ先に頭に浮かんでいる様に感じる。

その事に、逆に寂しさの様なものを感じてしまうのだが。。

『実利』が伴わなければ、(労力やお金などを)掛ける意味が無い
のであれば、科学に限らず、世界中の殆ど全ての学問が、
無意味なものと言う事になるのではあるまいか?

今年は素晴らしい事に、4人もの日本人がノーベル賞を受賞した。
内、物理学賞を受賞した3教授の研究内容は、素粒子に関するもの
であり、宇宙の初期の謎の解明に大きな功績を残すものであった。

しかしながら、宇宙の初期について理解が深まったところで、
「我々の(引いては人類全体の)『実利』に繋がるのか?」と言うと、
そんな事はまずあるまい。

少なくとも近い将来に、我々の生活に直接的実利をもたらすような
ものでは、絶対ありえない。

しかし、そんな事はどうでも良い。これまで謎であった事が、謎では
なくなる事。説明不可であった事が、解明され、「理論的に説明でき
るもの」になる事。その事自体が非常に大きな意味がある事なのだ。

『それって何の役に立つんですか?』と言う質問が、真っ先に頭に
浮かぶ人と言うのは、そう言った視点が決定的に抜けているのでは
ないかと感じる。

宇宙開発で言うならば、例えば、人類初の人工衛星の打ち上げ
(スプートニク、1957年・ソ連)や月面着陸(アポロ11号、1969年・
アメリカ)などは、その事が人類に実利をもたらすかどうかなど、大
した問題ではない。(少なくとも人工衛星技術は、その後様々な実利
を人類にもたらしているが。)

それ自体が、アームストロングの言葉を借りれば『人類にとっての大
きな飛躍。』なのである。

とは言え、宇宙開発などの場合は、国家規模で取り組まなければ、
なかなか発展する物ではない。そして、一人一人の個人ならともかく、
国家と言う物は「人類の飛躍」などと言う(やや綺麗事的な)理念だけ
では、動かない。

そこには、必ず国家としての「益」や「威信」と言った物が介在している。

50年代から60年代に渡って繰り広げられた、米ソの宇宙開発デッド
ヒートは、まさしくそれだった。

ソ連は、(アメリカがまだ一度も有人軌道飛行に成功していない時期に)
二度目の軌道飛行を成功させ「共産党による教育をうけた人間である
からこそ、達成できた偉業。」と言い放ったし、69年の月面着陸で、
逆転サヨナラホームランを打ったアメリカも、(「自由主義の勝利」などの
露骨な表現はしなかったが)月面にアメリカ国旗を打ち立てると言う、
これ以上無い程のパフォーマンスをやってのけた。

しかしそれでも、この期間両国が成し遂げてきた事は、『人類の大きな
飛躍』として、素直に称えるべき大偉業であると僕は思う。

また、少なくとも直接的にこれらの事業に関わった多くの学者の
動機は、単なる実利や威信だけでは絶対なかったはずだ。この
時代、アメリカの宇宙開発を強く牽引したフォン・ブラウンは、
戦前ナチスドイツの下、あの有名なV2ミサイルの開発に携わって
いた。その彼が、V2ミサイルの前進にあたるロケットを開発した際
言った言葉は、『今日、我々が何を成し遂げたか分るか?今日、
宇宙船が誕生したのだ。』だった。

もちろん、人類にとっての『実利』を生み出す事も科学の大きな使命
だろう。単純に楽しい技術や便利な技術がどんどん誕生して欲しいと
言う気持ちもあるし、もっと大きな事を言えば、環境問題や食糧問題等々、
人類が抱える大きな問題を解決できるのは、最終的に科学の力しか
無いと思っている。

しかし、現在『実利』を追い求めて行われている様々な研究・開発も、
もともとは実利とは何の関係もなく、ただ真理探究を目的とした研究の
積み重ねの結果として、現在成り立ってはずだ。

初めから実利を目的として出発する事が可能な学問などは、ありえない。

仮に、現在実利が見越せる分野にだけにあらゆる予算を集中したとしよう。
その場合、その後10年ぐらいは飛躍的な進歩が待っているかもしれない。

しかし、その後発展すっかり頭打ちになるだろう。実利とは関係なくなさ
れる様々な基礎研究の中から、全く新たな発展のヒントは生み出される、
それがなくなってしまうのだから。

人類が実利だけを追い求めだしたその時、人類の発展は止まる。


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             ヴェルナー・フォン・ブラウン



今回のおまけ


更新を怠っている間にも、いろんな事があってこの間、何を書きたい
と感じたか、忘れちゃいました。
今年の日本シリーズは、最高に面白かったですね。しかし、これまで
学生の身分を大いに活かして、全試合プレイボールからゲームセット
まで見てきたのに、今年は仕事柄、第二戦以外生中継は全く見れま
せんでした・・・・実に残念。

ところで、中村ノリのFA宣言はどうなんだ。。。選手生命を絶たれかね
ない状況を救ってくれた中日に、大いに感謝してたんじゃなかったん
かいな。。。。あれから、まだ2年しかたってないんだがな~。。。

その中日も中日でWBCに誰も選手を出さないだとか、ふざけた事やっ
てるし。。。。


野球ファンも、あの再編問題の時を思い出して、もっともっと声をだして
行くべきだろう。少なくとも、阪神がそう言う非常識な事をしたら、僕はファン
として絶対に許さん。
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by missiontomars | 2008-11-25 23:47 | サイエンスの話題
どうもです。なかなか時間がとれずに、久々の更新となって
しまいました。。。まあ、これからも更新ペースは、こんな具合
で、かなりのんびりしたものとなると思いますので、よろしくです。

さて、もう2週間以上も前の話になってしまいますが、中国が有人
宇宙(軌道)飛行に成功しましたね。有人宇宙飛行の成功は旧ソ連、
アメリカに続き、まだ世界で3ヶ国目。十分に偉業達成と言えるもの
でしょう。

しかし、日本での報道のされ方はそれ程大きなものではなかったです
し、多くの人も、さほど衝撃を受けてはいない様子です。

理由はいくつかあるでしょうが、一番大きいのは、やはり冷戦下、アメリカと
ソ連が国家の威信を掛けて、宇宙開発にしのぎを削ったあの時代から、
もはや40年近くの月日が流れていると言う事でしょう。

多少の今更感と言うのが漂っているのかもしれません。

しかも、有人宇宙飛行と言う国家プロジェクトによって、国威を発揚し、
また、人民の不満の目をそらしてしまおうと言うその魂胆が、これまた
嘗ての旧ソ連とそっくりであると言う事実も、そんな印象を増幅させて
いるのかもしれません。

1961年、ソ連は「ウォストーク1号」によって、人類初となる大偉業、
有人軌道飛行に成功しました。乗員は言うまでもなく、「地球は青かった。」
の名言で有名な、ユーリ・ガガーリン。

しかし、実はガガーリンは、宇宙飛行士としては、それほど優秀な方では
なかったらしいです。では、何故彼は初の有人宇宙飛行と言う大偉業に
抜擢されたのか?

その理由は農民の出身である彼が、人民の国威発揚の為には都合が
良かったからだと言われています。

一方、今回の中国の有人宇宙飛行に目を移すと、やはり共産党幹部に
近い権力層や富裕層ではなく、地方出身の人間を宇宙飛行士として
選抜しています。そうする事で自国が開かれた国である事を国際社会に
アピールすると共に、経済発展に取り残されて、不満を持つ地方の貧困層
の不満をそらしたいのでしょう。

その実態は地方から出稼ぎ民工を酷い仕打ちをしているにも関わらずです。


加えて、宙開開発が軍事と表裏一体であることを考えれば、本来なら拍手
喝采物のこの偉業に対して、何かと我が国にイチャモンを付けてくるかの国
に、素直に祝辞を送る気にはなれないのも、これまた当然と言うものでしょう。


さて、中国の宇宙開発の技術力は、確かにアメリカのそれと比べれば、
まだまだでしょう。NASAには1969年の月面着陸以降も、スペース
シャトルや国際宇宙ステーション建設などを通して培ってきた様々な
技術があります。
つい最近、有人軌道飛行した程度の中国など、まだまだひよっこだと
思っているかもしません。しかし、それでも自国の技術のみで有人宇宙
飛行に成功したと言う事は、間違いなく偉業と言えるものです。

さらには、中国にとって一番の強みはその国家体制でしょう。アメリカの
ブッシュ政権は、数ヶ月前、月への新たの有人飛行の計画と、さらには
火星への有人飛行に向けた長期の目標と計画を発表しました。

宇宙開発に大きな関心があり、アポロ11号による人類初の月面着陸の
際の、ニール・アームストロング船長の言葉『この一歩は一人の人間に
とっては、小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。』が最も好きな
言葉であり、そして自分が生きている間に、人類が火星の地面を踏む瞬間を
目撃したいと切に願っている僕としては、非常に夢を感じる話です。

しかし、宇宙開発には大きな金が掛かります。新たなプロジェクトを
立ち上げるとなれば、さらに桁が上がります。未曾有の金融危機の
震源地であるアメリカが、そんな折に大金を宇宙開発につぎ込む事を、
果たして米国民が許すだろうか?と考えると、恐らく答えは『NO』でしょう。

人類初の月面着陸を達成したアポロ計画は、本来は20号まで計画されて
いましたが、17号を最後に終了しました。

その理由は、ベトナム戦争の長期化などに伴い、アメリカに閉塞感が
漂うなか、アポロ計画に金をつぎ込む事に米国民が反発を強めたから
でした。今のアメリカに漂う閉塞感は、その時並か、下手をしたらあの時
以上かもしれません。

その点、中国の様な国は強いです。言論を統制し、全ての国家予算を
共産党が使いたいように使う事ができます。今後、中国がどこまで本気
で宇宙開発に取り組んでいくつもりなのかは分りませんが、もし本気で
取り組みだした場合、ひょっとしたら人類初の火星着陸に一番近いのは
中国なのかもしれません。


一方の日本に目を移すと、宇宙開発に金をつぎ込む事に理解があるとか、
ないとかの前に、そもそも国民が自国の宇宙開発そのものに感心がない
ように思えます。
日本のJAXAが打ち上げた月探査機、アポロ計画以降最大の月探査プロ
ジェクトとも言われていますが、果たしてその名前を何割の人が答えられ
るのか?
国際宇宙ステーションの一部であり、日本の実験棟であるモジュールの
名前を何割の人が答えられるのか?

(前者は「かぐや」後者は「きぼう」)

日本人よ!もっと宇宙開発に感心を持とう!日本の宇宙開発は
低予算の中、よく頑張っていると思います。国民が感心を持つと
言う事が、その国の宇宙開発にとって、大きな下支えになるのです。

人類が地球外の惑星に足跡を残し、フロンティアを開拓していく。
なんとも夢がある話ではないですか!

科学と言うものが、夢を壊すものだと思っている人がいますが、
真実はその逆です。

オカルト的な物を科学的な見地から否定すると、「夢が無いね。」
とか言う人が、「火星に水がある事が分った!嘗て海があったの
かも!生物が存在するかも!。」などと聞いて、「それが何なの?
もっと実利のある事に金を使え!」みたいな事を言ったりする。

はてはて、夢がないのはどちらでしょう?



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太陽系第4惑星火星。果たして、人類がこの地を踏むのは
いつだろうか?


今回のおまけ

ど~でもいいけど、大マスコミ(特に4大紙)は、何回、解散の時期外
すねん。。「~か?」と言った言い回しではなく、『○月○日解散』と断言
までしておいて、外してるんだから、完全な誤報と言っても良いんだけど
断じて誤報とは認めず、あ~だこ~だと言い訳するか、無かったことに
してしまうんだから凄い。

少し前に、ジャーナリストの上杉隆氏の書いた『ジャーナリズム崩壊』
と言う本を読んだが、それを思い出した。とても面白い本なので皆さん
是非ご一読あれ。

(他にもいっぱい書きたい事があるけど、書けないまま月日が流れて
いく。。。WBCの監督、原さんに決まったね。原さんには不満はさほど
ないけど、決め方の仮定にはなんとも不満が残る。
イチローの『本気と思えない。』って言葉には説得力を感じます。)
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by missiontomars | 2008-10-31 02:19 | サイエンスの話題