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by missiontomars

『終戦のエンペラー見てきました。』の巻

この間、終戦のエンペラーを見てきました。

内容が内容なだけに、客の年齢層はやや高めでしたね。
まあ『山本五十六』の時と比べれば、20代、30代の人も
ちらちらとは見受けられましたが。

とりあえず、感想としては、なかなか面白かったと
思います。

派手な演出や、あっと驚く展開、オチなどがある訳では
なく、淡々と話が進みます。映画としての抑揚はかなり
少ない印象です。

それでも、不思議と退屈さを感じることはありません
でした。

アメリカ映画が描く、終戦直後の日本。

それも、GHQによる、所謂A級戦犯達の捜索、そして
何より昭和天皇の戦争責任を問うべきか否かの調査を
描く映画と言う事で、どのような歴史感に基づいた作品に
なるかと言う事に、最も注目していましたが、
そこに関して言えば、大きな違和感、不愉快さを感じる事
なく見ることが出来ました。

確かに、ベースはアメリカの歴史感に基づいてはいますが、
日本の立場にも一定レベルの理解を示しているとは言える
でしょう。

少なくとも、『軍国主義・侵略国』の日本帝国を正義の
民主主義国アメリカが制裁し、日本国民を圧政から解放
した・・みたいなゲンナリするような歴史感の押し付けは
ありません。

ストーリーは、大筋では事実に基づいているように見受け
られましたが、個人的に興味を持ったのは、
フェラーズ将校が、所謂A級戦犯達を捜索し、彼らを
事情聴取したシーンですね。あの場面でなされた会話は、
どこまでが事実で、どこからが創作なのか。

特に、近衛がフェラーズに対して語った、「あなた達は
日本を裁こうとしているが、アメリカやイギリスだって
世界中に植民地を作っているのに、一体我々と何が違う
のだ?。」と言った趣旨の言葉は本当にあったのか。

ヤフーのレビューなどを見ていると、この作品の評価は
全体的には好評なものの、やや二分されていて、
低い評価をしている人の論評は、「ただのアメリカ賛美
映画だ。」的なものが多い印象です。

だけど、個人的にはそれは疑問ですね。

そう言う人は、どう言う描き方であれば、納得するの
でしょうか?

日本の真珠湾攻撃は欧米列強に散々追い込まれた結果で
あり、アジアへの進出もまた然り、
そもそも戦争犯罪を問うのであれば、日本の都市への
空襲や原爆投下の方が、遥かに重い戦争犯罪である・・
等々、そこら辺をきっちりと描けば納得と言う事なのか?

それは確かに、その通りだと僕も思いますが、
アメリカ映画にそこを詳細に描くことを求めることは、
ややお門違いであると思うし、そもそも、この映画の
テーマ自体が、そこにはないでしょう。

 逆に言えば、この手の映画をアメリカ側に作られて
しまう事が、あの戦争の指導者やその他の責任ついて、
日本人が総括してこなかった事の裏返しでもある訳で、
そっちの方が問題でしょうね。

 戦争責任と言っても、欧米列強に対するもの、
朝鮮半島、中国等のアジアに対するもの、日本国民に
対するものに分けて考えべきで、
 個人的には、欧米列強に対して日本が負うべき責任は
基本的には一切なく、まして、彼らに一方的に日本の
戦犯を裁くしかくなど、全く持ってないと思うし、

アジア方面に対する責任についても、一定レベルでは
あるものの、当時の時代背景を考えれば、日本にとって、
自存自衛の部分も大きく、とるべき責任についても、
戦後に充分果たし終えていると思いますね。

 問題は、日本国民に対する責任の方で、開戦はやむを
得ない部分があったにしても、明らかに国力の限界を
超えて戦線を拡大し、敗戦が明らかになっても、いつ
までも戦争を継続して、多大な数の犠牲を出した責任は
言い逃れできるものではないと思う。

 もちろん、それはアメリカから裁かれる筋合いのもの
ではないけど、どちらにしても日本人自身はそういった
事を総括してこなかったからこそ、アメリカの方から、
先にこの手の作品が出てくる訳で、
その事を省みず、アメリカ映画の中の歴史認識を
云々しても、しょうがない気もします。

まあ、映画「パールハーバー」ぐらい酷いと、さすがに
ぶっとばしたくなりますが(笑)

ちなみに、フェラーズ将校と日本人女性のロマンスに
ついては、多くの人の評価と同様、僕も蛇足だったと
思いますね。


追伸、めちゃくちゃ久々の投稿になっちゃったっ。
てへぺろっ!
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by missiontomars | 2013-09-24 18:59 | 感想・レビュー関連