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by missiontomars

『ユッケ事件の報道について』の巻

 今週はあまり書く事が思いつかないんですが、一つ気になる事が
あるので、短文になると思うけど、簡単に更新します。

 ほんの少し前まで、震災関連報道の次に、大きな扱いだった、
ユッケによる食中毒事件について・・。

 当初、焼き肉酒屋えびすと、その社長の責任ばかりが大きく報道されて
きましたが、しばらくすると、次第に卸業者である大和屋商店の方に、より
大きな責任があるのではないかと言う事が、分かってきましたね。

 大和屋商店は、当初、「生食用の肉など一切扱っていない。」としていた
にも関わらず、実はHPでユッケ用の肉を扱っていたばかりか、えびすに
対しても、ユッケ用として肉を卸していたと言うのですから、その悪質性は、
極めて高いと言わざるをえないでしょう。
 店側に「トリミングの必要もない。」とメールしていたと言う話すらもあり
ます。

 もちろん、最終的に客に対して肉を提供する立場である店として、えびす
には、細菌チェックなどの衛生管理責任があった事は当然でしょう。
それを怠っていた以上、あくまで彼等は加害者です。

 しかし、こうなってくると、少なくとも純粋な加害者ではなく、被害者としての
側面もあったのではないかと思えてきます。

 ところが、こうした事実が分かって来るにしたがって、この事件に関する報道
は下火になってきた印象があります。

 えびすの社長の責任や人間像は、あれだけ過熱気味に報道したにも関わ
らず、大和屋商店についての報道は小さいままです。
社長が謝罪会見を開く事もなく、それどころかカメラの前でしゃべっている
様子すらも、見た事がありません。

 これは、どうした事か・・・何故メディアは、強く責任を追及しないのか・・・
社長の取材にすらいかないのか・・・
 自殺したアイドルの父親の所には、デリカシーなくすぐさま取材に行って
いましたが。

 えびすに対する扱いとの、この落差は何なのか?

 こういう場合、その答えは以下の2パターンのどちらでしょう。

1つ目は、視聴者がこの事件に関する報道に飽きを感じ始め、視聴率が
落ちてきた場合。

テレビ局は視聴率を追いかけるあまり、社会的な重要性よりも、より数字の
取れる話題を優先しようとする。

もう1つは、そこに何らかのタブーがあり、見えない力が働く場合。
官房機密費がジャーナリストに配られていた疑惑に関する報道なんかは、
まさにこれでしょう。

 今回のケースが、どちらに当たるのか知りませんがが、どちらにしても、
なんとも志の低い報道なものです。


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 関係ありませんが、福島原発1号機、あっさりとまあ、「メルトダウンしてました。」
って言ってくれますね。
 当初、メルトダウンと言う事態は、「考えられうる最悪のケース」「チェルノブイリに
なるか、スリーマイルで収まるかの分岐点」ぐらいの、非常に重い言葉だった印象
なのですが・・・

 いつの間にか、「想定の範囲内」みたいな軽い印象で語られています。
特に東電職員の言葉からは、そう言った印象を受け、不信感を感じます。

 遂には、再臨界の可能性すら囁かれ始める始末・・・「そんな事になったら、
本当にチェルノブイリなんじゃないのか?」と言う気がしてきます。。
 大丈夫なんだろうか・・・・
 
 
by missiontomars | 2011-05-17 18:49 | 社会の話題