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by missiontomars

『ここ最近のとほほなニュース』の巻

 今回は、テレビの前で思わず「とほほ」と感じてしまった2つのニュースに
ついて、短編雑記をさらさらっと。

 まずは、アメリカのジョーンズ牧師によるコーラン焼却計画騒動について。
まあ、彼の愚かさは、今さら指摘する間でもないと思う訳ですが、僕が一番
ズッコケてしまったのが、焼却計画中止を発表した時の、彼の発言。

「イスラムの持つ危険性を証明する任務は達成された。」

 あの~・・・「イスラム教の持つ」、ではなく「キリスト教の持つ」危険性の
間違いではないでしょうか?



 そもそも世界史を振り返れば、アフリカ大陸の植民地分割や、奴隷貿易、
黒人差別に至るまで、全てはキリスト教の名の下に正当化されてきた訳で。
 内在的に秘めている危険性は、イスラム教より寧ろキリスト教の方が高いの
ではないかと言うのが、個人的な感触。

 あともう一つ、「とほほ」だったニュースが押尾学の裁判。あれだけの事を
起こしておいて、完全無罪を主張する所からして、厚顔無恥だと思う訳ですが、
それは置いておくとしても。。

 弁護人側の証人として出廷した医師が、「救急車をすぐに呼んだとしても、救命
される可能性は極めて低く、30~40%程だった。」と発言した件について。

 救命確率30~40%って「極めて低い」確率なのか?寧ろ「結構な確率で助かった
のに。」と感じるのが、ごくごく真っ当な感覚だと思うのですが。
(なお、検察側の証人として出廷した医師はほぼ確実に救命できたと証言)

 と言うか、例え救命確率が低かろうとも、助かる可能性が少しでもあるなら
救急車を呼ぶのが当然の責任で、それをしなかったら、罪に問われて当然
だと思う訳ですが。

 いや、そもそも押尾学に救命確率がどれくらいなのかを判断出来るだけの
医療知識などある訳が無く、救命確率が低かったとしても、それは結果論
でしかないでしょう。
  
 もう一点、アホかと思ってしまったのが、被告人質問での彼の以下の発言

「私は(人工呼吸を行うなど)田中さんを見殺しにしていない。私はそのような
人間ではない。」

 いやいや、見殺しにしてるがな。。救急車呼ばなかったんだから。
薬の発覚を恐れて救急車を呼ばなかった時点で、「見殺しにした。」となるのが
当たり前の感覚。
 人工呼吸だって、このまま死なれては、自分の立場が危うくなるからでしょう。
でなきゃ、救急車をすぐに呼んでるはずな訳で。。

 それにしても、「救命確率は30~40%」と言う医師が弁護側証人として採用
されたり、「(人工呼吸はしたのだから)見殺しにはしてない。」と言う発言を
弁護人が許してしまうと言う事は、これまでの司法では、こう言った事が被告人
有利に働いていたと言う事の証明なのでしょう。

 世間一般の常識的感覚とは凄まじい乖離です。こうしたズレを補完する為に
こそ、裁判員制度はスタートした訳で。制度の存在意義がこの裁判で発揮される
事を祈ります。

 
by missiontomars | 2010-09-14 12:18 | 社会の話題