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by missiontomars

『菅さん、「民主党を」支持出来る政治を期待しますよ。」の巻

 継続の意思を示していたと思われた鳩山総理があっさりと退陣し、
菅直人総理が誕生しました。
 正直言って、鳩山氏は総理の資質に欠けていたと言わざるを得な
いと思いますが、小沢一郎を道ずれにした事は、最後の功績として、
唯一評価しても良いんじゃないでしょうか。

 今回、小沢氏が民主党代表選に、田中真紀子氏を擁立しようと
動いたと聞いて、ほとほと呆れ果ててしまいました。「本当に選挙と
自らの権力維持の事しか考えていない人なんだな。」と。

 僕自身、昨年の衆議院選挙では、民主党に投票しました。それは
「民主党の政策を支持したから。」と言う訳ではなく、また「単に自民
党に嫌気がさしたから。」と言うだけでもなく、端的に言えば、「政権交代
と言う『現象』を支持したから。」と言ったところです。

 それにしても、政権交代後は特に顕著ですが、ヤフーニュースのコメント
欄などを見ていると、「ネトウヨ」と言う言葉を思い出す事が多いです。
 民主党と聞けば、殆ど条件反射的に何でもかんでも批判する。

 その中身も「反日政党」などといった具合に、馬鹿の一つ覚えみたいな
言葉ばかりが目につきます。

 僕自身、外国人参政権には絶対反対だし、、憲法9条改正派で集団的
自衛権の行使も認めるべきだと考えるし、日本の総理が靖国参拝をする
のは余りに当たり前の事で、小泉さん以来、実現していない事を歯がゆく
思うし、国旗国歌に反対する馬鹿教師などクビにしてしまえば良いと思うし、
共産党や社民党などは大嫌いで、それこそ売国政党だと思うし・・・

と言った具合で、少なくとも「左」よりは、「右」寄りの人間だと思います。

 しかし、それでもああ言ったバランス感覚の欠如したネットウヨみたいな
存在を目の当たりにしてしまうと、「こんな奴らを「右」だとするならば、僕は
「左」でも構わん。」とすら思ってしまうほどです。

 彼らは、民主党に票を入れた人間を「テレビの報道にすぐ流される、自分の
頭で何も考えていないアホ。」といった具合に辛辣に批判します。
 しかし、自分の頭で考えていないのは寧ろ彼らの方であり、それこそ、ネット
内の言説に流されてるだけでしょう。

 少なくとも、先進民主主義国で、1つの政党がずっと政権を担い続ける事
こそが、まず異常事態なのであり、その事に起因する様々な利権構造こそが
日本が抱える最大の問題でしょう。

 これを少しでも良い方向に導くには、いつでも政権交代が可能な体制作りが
必要不可欠。最終的に、政界再編で、自民も民主も分裂しての新たな二大政
党制に移行するのが理想だとしても、その為にはどちらにせよ、民主党政権
を誕生させる事が、必要だった訳で。

 つまり、民主党がどうこうと言うよりは、まずは政権交代と言う『現象』こそが
必要だったと言う事でしょう。それが分からない人間こそ、政治音痴なんでは
ないかと僕は思います。

 ただし、その「現象」と言うのは、政権交代によって、言わば自然発生的に
生ずるものであって、別に『民主党による』功績と言う訳ではないでしょう。
まして、『鳩山政権による』功績では絶対にない。
 民主党政権に対する評価自体は当然ながら、彼らが何をしたかでなされる
べきな訳で。

 その意味で行くと、鳩山政権の功績と言えるのは、本当に事業仕分だけで、
あとはロクな事をしなかったのではないかとすら思います。その事業仕訳も、
あそこで決めた事が、どの程度順守されるかを見守った上でないと、まだ
評価は下せませんが。(注1)

 民主党には『国家戦略』と言うものがなく、やってる事が場当たり的。また
多くの政策が、バラマキ的。良く言われる事で、全くその通りだと思います。

 自民党も、この点を批判している訳ですが、ただ「お前らに言う資格あるん
かい。」と言うのが、正直なところです。
 利益誘導型の政治で、何の戦略もなく道路だの空港だの作りまくって、この
国を借金漬けにしたのは、何処の政党なのか。正に、天に唾するとはこの事だ
と言った印象です。

 そう言う自民党を作ってきた長老達が自ら退いて、自民党が本当に変わる
覚悟を示した事を確認できるまで、彼らを再び政権の座に戻す気には到底なれ
ません。

 先日のたかじんの委員会では、勝谷氏が「鳩山政権は新政権でも何でも無か
った。あれは政権交代だから、政権交代と言う現象が8カ月続いていたんだ。」
と発言していました。「なるほどね。」と言う感じです。

「本番で練習をしてしまった。」とも。そんな事、本来はあってはならない訳です
が、・・・・。

 何にせよ、本気で脱小沢をする姿勢が伺え、消費税論議も避けない覚悟のある
菅さんには、僕は一定の期待をしたいと思います。
 選挙後には、再び小沢氏が復権すると言う見方もあるようですが、そうは
させない覚悟を持って頂きたいです。
 
国民が小沢一郎の退陣を望んだのは、政治と金の問題によるものではなく、
国民が選挙で強く否定したはずの、古い自民党が彼から透けて見えるからでしょう。

 政権交代と言う「現象」期間が終了し、ここから本当の新政権と言えるよう、頑張って
ほしいものです。 

  注1(事業仕分では、蓮ほうさんの「2位ではダメなんですか?」発言が、一部で
     随分と叩かれました。僕自身、確かにあの発言はまずかったと思います。
     日本は科学技術で国際社会を勝ち抜く必要がある国だし、何よりも、科学は
     効率性だけで、割り切れるようなものでは絶対にありません。
     そこは一人の科学好きの人間として、絶対に譲れません。
     ただ、あの一言だけで、事業仕分と蓮ほうさんを、全否定するのは、あまり
     に短絡的でしょう。
     そもそも事業仕分の意義は何処にあるかと言えば、予算の使い道を密室
     で決めずに、公開の場で論議する点にある訳でしょう。
      「2位じゃダメなのか?」発言に対する批判も、公開の場で論議されている
     からこそ、出来たものです。
      今までのやり方では、あからさまな利権絡みの予算でも、国民の預かり知ら
     ぬ所で決められ、批判をする機会さえなかった。そこが問題な訳で。
      ああやって、公開の場で議論されれば、おかしい決定には、批判が加わり
     軌道修正が余儀なくされるはずです。現に、科学技術に対するあの仕分は
     一部が見直されました。ある意味、あの一連の騒動こそが、逆に事業仕分
     の正しさを証明したと僕は思っています。)


     
by missiontomars | 2010-06-07 17:37 | 政治・経済の話題